PENTAX Z-5P

2012/08/24

Z-5PはZ-5の後釜ではなく、MZ-3の後継機として購入しました。
すでに販売終了になっていたのでオークションで中古のボディを落札しました。
Z-5Pの後継機種がMZ-3なのに、なぜわざわざ旧機種を購入したのか・・・。
ここにペンタックス衰退の根本原因があるのです。

Z-5を購入したのが1994年4月で更なる高性能を期待してMZ-3を購入したのが1997年9月。
3年の月日が経っていたので、相当な進化を期待しました。
MZ-3はZ-5と比べて一回り小さく軽量でしたが、性能は同等かそれ以上だと思っていました。
しかし、期待は裏切られ、フォーカスの制度や速度、巻き上げスピードなど、改善してほしかった部分が改善されていませんでした。
しばらく我慢して使っていましたが、Z5に戻っていきました。

その後、MZ-Sやistなどの新製品が発表されましたが実機を触っても購入意欲がまったく湧きませんでした。

オークションを見ているとペンタックスのフィルムカメラが安価で出品されていましたが、不人気なのか誰も落札していませんでした。
その中にZ5Pのボディがありました。
Z-1も出品されていましたが、シルバーボディが気に入ってZ-5を買った私としてはZ-5Pに執着していました。
一眼レフなのにパノラマ撮影が出来るなんて潔くないと思っていた私は、Pが付くZシリーズに抵抗がありました。
そう、Z-5PのPはパノラマのPなのです。
それも、フィルムを二コマ分使う本格パノラマではなくフィルムの上下をマスクするだけのなんちゃってパノラマだったのです。
それはコンパクトカメラに着いている安直な機能です。
私の予想通り、画質が悪いだけのパノラマ撮影など、すぐに廃れてしまいました。

パノラマが付いているだけで、機能はZ-5と同じだろうと思っていた私は、どうしようか迷いましたがZ-5の予備機として購入することにしました。
実機に触れてみて、Z-5に比べてZ-5Pは重要な部分が改善されていることが分かりました。
つまり、フォーカスの精度と速度、そしてフィルムの巻き上げ速度です。
Z-5Pを常用カメラにすることに決めて、オークションでもう一台ボディを落札しました。

オークションで落札したZ-5P(ボディ)。
ほとんど使われていない新品同様でした。
外見上はZ-5との違いはほとんどありません。
裏蓋にパノラマの注意書きがあるのが違いと言えば違いでしょうか。
Zシリーズ、特にZ-1とZ-5のデザインはLXとは違った良さがあり、ホールドも良かったですね。
裏蓋を開けたところ。
上から見たところ。
このZシリーズの基本コンセプトを守りながら高性能化を進めたならば、ペンタックスの運命は違ったものになった可能性があります。
小型軽量というペンタックスのイメージから大きく離れるので、最初は違和感があったかもしれませんが、性能を追求すれば、こうなるのは必然だったと思います。
MZシリーズで原点回帰のつもりが低性能になり、Zシリーズに馴染んだファンからそっぽを向かれました。
MZ-Sで高性能化に戻りましたが、時すでに遅く、苦し紛れでistを発表しても、ただの無個性なカメラになってしまいました。
ペンタックスはファンの意見を正確に把握・分析していたのでしょうか。
どうしても疑問が残ります。
スターシリーズのレンズとZシリーズ(一桁)のボディがペンタックスのフィルム一眼レフの最高峰だと思います。
そして、遅れに遅れてデジタル一眼レフを発売したのですが・・・。