FW168HR ダブルバスレフ

2016/11/08

D-55から主役の座を奪った16cm2wayDB

2015/10/19
事の始まりは、新たに購入したヘッドフォンでした。
手持ちの安価なヘットフォンで音楽を聴くと、刺激の無いバランスの良い音でした。
もう少し良質なヘッドフォンだと、もっと良い音で鳴るのかな?
とは言え、ン十万円とかヘットフォンに出す気はありません。
色々と調べて、オーディオテクニカのATH-M70xと言う密閉型のヘッドフォンを購入しました。

ATH-M70x

この標準的なヘッドフォンを聞いてビックリ。
癖がなく、聞き疲れしないスムーズな音でした。
ハイスピードなのにスムーズなのです。

ATH-A2000Z

ATH-M70xを息子に聞かせたところ「いい音だから貸して」と言って持って行ってしまいました。
仕方がないのでもう少しグレードアップしてATH-A2000Zと言うオーディオテクニカでは高級の部類に入るヘッドフォンを購入しました。
ともかくナチュラル、クリア、素直、癖が無いのが特徴でしょうか。
ヘッドフォンとスピーカーを同一に比較することはできませんが、D-55とは方向性が違いました。

長年バークロードホーンに拘ってきましたが、普通の密閉箱かバスレフのスピーカーを制作してみたくなりました。
フォステクスのドームツィーターT250Dが倉庫で眠っているので、これを活用したい。

FW168HRとの2Way標準箱が取扱説明書に載っていました。
「これでいくか、でも新たに板切りするのは面倒だなぁ。」と、ネットを探しているとコイズミ無線のサイトにFW168とT250D用の板材キットがありました。
浅生ム(あそうあきら)と言うオーディオ評論家が設計したものでした。
標準箱と違って、ダブルバスレフです。
「ダブルバスレフかぁ、低音ダブつかないかなぁ。」と思いましたが、新たに板切りから始める気はなかったので、この板材キットを購入することにしました。
残念ながら、現在はカタログ落ちしていて購入できません。
とりあえず作ってみようということで、実はあまり期待していませんでした。
まさか、D-55にとって代わるとは・・・。

2015/11/19
コイズミ無線に発注していた板材キットが到着しました。
2台分です。
専用設計なのでユニットの開口やターミナルの穴も開いています。
塩ビのダクトも付いていました。
新たに購入したFW168HRと在庫していたT250D。
16cmウーハーがどれほどの音を出すのか楽しみです。
FW168HR。
レモン搾りのようなコーン紙が特徴です。
評判はすこぶる良いようです。
T250D。
箱から出してビックリ、ダイヤフラム(振動板)が真っ黒です。
本来は銀色です。
FE208ES-Rのセンターキャップも変色していましたが、ここまで黒くなっていませんでした。
メーカーによれば音質に大した差はないという事なので、このまま使用することにしました。
純マグネシウム振動版の宿命なのでしょうか。
さっそく仮組してみます。
正確にカットされていて、ぴったり収まりました。
意味不明のネジ穴が開いているのですが、とりあえずパテで塞ぎました。
この丸棒は何に使うのか分かりません。
バッフル板にネジ穴をあけます。
裏側から爪付きナットを打ち込みます。
今回は釘やネジは使用せず、すべて接着剤とクランプだけで制作しました。
ダブルバスレフなので空気室が2つになります。
T250Dの奥行きが長いので、ダクトがギリギリです。
うまく低音が出てくれるか心配です。
乾燥するまで時間はかかりますが、釘打ちしなくてよいので静かに作業ができます。
側板を取り付けて、いよいよ完成です。
次にネットワークを制作します。
取り外しできる裏板にパーツを取り付けます。
だいたいの配置を決めて・・・
エポキシ接着剤で固定して配線します。
基本は取扱説明書通りですが、カットオフを少し下げたので若干定数が変わっています。
今回はラグ板を使用していますが、プリント基板を使っても良いかもしれません。
カットが正確なのでズレも無くきれいに組み立てられました。
後方から見たところ。
裏ぶたを合わせます。
裏ぶたも爪付きナットとネジで取り付けます。
ユニットを取り付けて・・・
早速試聴。
ご覧のように適当に設置していますが、その音は驚くほど自然で素直。
心配していた低音もスピード感があって好ましいものでした。
D-55と比較すると低音のスピード感は若干劣りますが、量感と伸びは16cmとは思えない余裕のあるものでした。
高さが足りないのでスタンドを購入しました。
ハヤミ工産 【HAMILeX】スピーカースタンド ・中型スピーカー用・SB-304。
安価なのにしっかりしたつくりで良い買い物でした。
(アマゾンにて購入)
もともとこのスピーカーはステレオ誌2012年4・5月号に製作記事として掲載されていたらしく、ネットオークションで入手して確認すると、意味不明だった丸棒の用途が分かりました。
内部の補強に使用するようになっていました。
すでに完成しているので金槌で叩き込みながら何とか取り付けることができました。
仕切り板に空いていたネジ穴は丸棒を固定するものでした。
 ウーハーの四隅を丸棒で補強します。
 ニードルフェルトを内側に貼り付けます。
私はカーペット用の両面テープを使用します。
 表側にもほぼ全面に貼り付けます。
思いのほか音が良かったのでパーツのグレードアップをします。
指定のアッテネーターは2連だったのですが、とりあえずと言うことで1連を使っていました。
しかし、音質への影響が大きいパーツなので、指定通りの2連に取り換えました。
ターミナルも良い物に交換しました。
出来たての頃の周波数特性。
ステレオ誌に掲載している周波数特性とほぼ同じです。
75.6dBというのはスピーカーの能率ではありません。
約50Hz位から急激に落ちています。
設置した時のガタを取るために足を入手しました。
6個で3,000円ほどの安価なものです。
これはセンタースピーカーです。
ちゃんと補強の丸棒を入れています。
板材キットは2台1組なので1台分余ってしまいました。
まあ、予備として取っておきます。
サランネットを製作します。
木枠を製作して黒く塗装し、ネットをホッチキスで張って木工ボンドで固定します。
いつものやり方です。
棚板用のダボを4隅に打ち込んで、これにネットを引っ掛けます。
ネットを被せると、何の変哲もないブックシェルフ型のスピーカーですね。
T250Dの変色が気になって仕方がないので修理に出すことにしました。
正常な色になって戻ってきたT250D。
やっぱりこれが良い。
しばらくエージングして、周波数特性を計ってみると、とんでもなく良くなっていました。
同じスピーカーとは思えない変化です。
約50Hzから急激に下がっていた低音も40Hz位まで同レベルで、31Hzもしっかり出ています。
D-55と比較しても能率は低いですが音質全体が澄んでいて美しく、低音は質・量ともに上回っています。
低音の歯切れの良さは予想外でした。
ダブルバスレフでも設計次第で良質な低音が出せるという事を痛感しました。

浅生ム氏に感謝。
現在はこんな感じで配置しています。
センタースピーカーはスクリーンの邪魔にならないように、低めの台を入手しました。

ハヤミ工産 【HAMILeX】スピーカーベース(ブロック型)[4個1組] SB-125。
2個を寝かせて2個をその上に立ててスピーカーを置いています。

今までセンタースピーカーを使っていなかったので分からなかったのですが、メリットはセンターからの音が明瞭になったこと。
デメリットはセンターの音が下から聞こえることです。
これは仕方ないですね、サウンドスクリーンにして裏側にスピーカーを置く気持ちがわかりました。
とは言え、センタースピーカーを置いた時の情報量は代えがたいものがあります。

D-55にはご退場願いました。