SP−No29R

2008/01/05

FE138ES-Rを使用したサラウンドスピーカー。
贅沢すぎる!

結論から言うと、サラウンドスピーカーにするにはもったいない。
いや、サラウンドスピーカーにするにしても、もっと良い箱を造ってあげるべきだったかもしれない。
と言いたくなるくらい素性が良いユニットです。
小型密閉箱に入れて鳴らした感じでは、低音の量感が予想以上にあって「バックロードでないとダメなのだろうか・・・。」と思いました。
密閉は無理だとしてもバスレフはどうだろう、高品位な中高音を活かしてプラスウーハーはどうだろう。
ES-R系の20〜25cmくらいのウーハーが発売されれば面白い組合わせが出来そうです。
これはかなり用途が広いユニットかもしれません。

2008/01/22追記

2ch再生の時はエージングを兼ねてサラウンドスピーカーにフロント2ch出力を入れて聴いています。
まぁ箱が箱ですから低音は望むべくも無いのですが、トーンコントロールで低音を3dBほど上げれば100Hz以上はそこそこ出ていて単体で聴いてもあまり違和感はありません。
それよりも中高音の良さは特筆すべきで、歪感の無さや透明感はFE208ES-Rを超えています。
特にボーカルはこれ以上無いのではないか?と思わせるくらい良い音で鳴っています。
高域も良く伸びていて、ツイーターは必要無いでしょう。
うーん、これは低音を考慮した箱を製作しないといけませんね。
やはりバックロードホーンでしょうか・・・。

以前からメインスピーカーとサラウンドスピーカーの音質の違いが気になっていました。
サラウンドのユニットは以前メインで使用していたFE208Sですから音質が違うのは当然と言えば当然なのですが、FE208ESの時はそれほど気になりませんでした。
メインのユニットをFE208ES-Rに換えて音質の違いが顕著になり、サラウンドスピーカーのユニットを交換するか造り替えるか悩んでいました。
そこにFE138ES-Rのが発売されると言う事で、さっそく4個注文しました。
FE208ES-Rの再発売の噂もありますが、20cmとなると重量もあり箱も大きくなるのでサラウンドには13cmくらいで丁度良いと思いました。
2007年中の入手は無理だろうと思っていましたが、12月27日に到着しました。
箱を開けると説明書とパッキンが見えます。
1個38000円(税抜き)、税込で39900円です。
4個で・・・うーむ、高い。
発泡スチロールを取るとユニットが現われました。
不思議なくらいFE208ES-Rにそっくり。
でも、13cmなので小さくてかわいい。
同じシリーズなので似ているのは当り前ですが、それにしても良く似ています。
ただ、コーン紙の色が若干濃いようです。
取付穴は6穴になっています。
口径に比べて奥行がありますね。
マグネットもかなり大きい。
後から見るとマグネットのオバケ。
マグネットの大きさはFE208ES-Rの約半分ですが、こちらの方が強力に見えます。
手書きの図面。
ユニットが取り付けられるギリギリの大きさです。
中高音しか考えていないので容量を無視した密閉箱にしました。
3×6のシナベニヤ約半分で4個製作します。
今回は15mm厚シナベニヤを使用しました。
箱そのものが小さいので強度は問題ないようです。
木工所で切ってもらいました。
穴あけは自分でしようと思ったのですが、それが間違いの始まり。
穴あけ用の工具を買ったので、楽にあけられると思ったら・・・。
無茶苦茶使いにくい工具でした。
木工所に電動糸鋸あったなぁ・・・などど後悔しても後の祭り。
結局、昔ながらのやり方で穴をあけることになりました。
木工ドリルで多数の穴をあけていきます。
その穴と穴の間を糸鋸(手動)で切っていきます。
これだけでは穴がガタガタなので木工ヤスリを使用して滑らかにします。
ユニットに付属していた六角ネジと六角レンチ、ワツシャーと鬼目ナット。
別途購入した爪付きナット。
ラワンベニヤ(シナベニヤも中身はラワン)に鬼目ナットを使うと、ユニットを締め付けるうちにガタがきてナットが緩んでしまい、締め付けが弱くなります。
ですからラワンベニヤを使用する時は爪付きナットを使う事にしています。
堅木の単板(樫やシオジ等)やシナアピトンは鬼目ナットで良いですが、ラワン合板は爪付きナットですね。
爪付きナットは金づちで叩き込むのではなく、ネジで締め込んで固定します。
そうしないとネジとの直線が取れず、ネジがすんなり入らなくなり、最悪の場合ネジが付いたままナットが外れて空回りする事態に陥ります。
その状況がいかに悲惨か体験した者でないと分らないでしょう。(笑)
脱落防止に接着剤(ボンドG17・黄色ボンド)を使います。
六角ネジに加えて六角レンチが付属しているのは親切ですね。
しかし、サイズが違って回せません・・・。
やっぱり中国の品質管理ってこの程度?
ちゃんとチェックしてよ、フォステクスさん。
ターミナルは手持ちの安物を使う事にしました。
さて、箱作り。
楽勝楽勝・・・と思ったらブランクが長すぎて戸惑う戸惑う。(笑)
おまけに決定的なミスまで犯す始末。
一度外して組立て直しです。
気を取り直して組み立てていきます。
構造は単純ですから慣れれば早い。
4個完成。
木ネジは接着剤が乾燥したら抜き取ります。
翌日、スピーカーを天井に取り付けるための金具を買いに行きました。
一般のL金物です。
スピーカーに角度(仰角)が付けられるように金物の位置を決めます。
金物を固定するのは爪付きナットと6mmネジです。
天井近くでの作業をスムーズにするためにはネジが楽に入らなければなりません。
ここでも爪付きナットはネジを締め付けて固定します。
こうする事によってネジが楽に入るようになります。
D-55との比較・・・するのも無意味なほど小さい。
さて、音出し。
バタバタ造ったわりにはまともに鳴っています。
一聴してFE208ES-Rと同系列で、素性の良さが分かります。
密度の高い中高音です。
エージングが進んだら最強の中高音ユニットになるかもしれせん。(ミッドにあらず)
試聴中、距離1mで聞いています。
FE208ES-R譲りのクリアな中高音ですが、とても元気が良い。
フロントも含めてFE138ES-Rだけでサラウンドを構成したら面白いかもしれません。
翌日、さっとカンナならびにサンドペーパーを当ててアルゴンパテを塗ります。
このパテは削りやすいので厚みを気にせずに塗れます。
ラッカーパテやエポキシパテだとこんなに厚塗りしたら削るのが大変です。
数日後、サンドペーパー(180番)で余分なパテを落とします。
今回はつや消し黒(カーボーンブラック・D-55と同じ色)を塗るので下地処理はこれで終わり。
ネジ穴は爪付きナットが付いているので塗料が流れ込まないように栓をします。
メモ用紙を2×5cmくらいに切って丸めて差し込みます。
以前は木栓やティッシュを使ったりしていましたが、木栓は手間が掛かるし、ティッシュは吸水性が良すぎて貼り付いて千切れたりするので普通の紙を巻いて入れるのが良いようです。
塗装完了。
つや消し黒なのでハケで適当に塗ってもハケ跡が目立ちません。
吸音材(グラスウール)は住宅用を使いました。
密閉箱ですから多めに入れます。
ケーブルを端子にハンダ付けします。
その前にパッキンをお忘れなく。
ネジはスルスル入るのが正解で、固くて無理に回さないと入らない場合は爪付きナットの取り付けを修正します。
出来上がり。
なかなか格好良いですね。
金物がスピーカーに付いた状態で位置決めをして、金物をスピーカーから取り外して天井に仮止めします。
スピーカーをL金物に取り付けて完了。
小さくて圧迫感がありません。
予定ではサラウンド用とサラウンドバック用で考えていたのですが、真後ろに取り付けられないのでサラウンドA+Bとしました。
これはDA7000SEの仕様で、サラウンドAは真横でサラウンドBは斜め後方に配置します。
さっそく試聴します。
まだエージングが済んでないせいか、フロントとレベルを合わせると高音が強く感じます。
しかし、音質的にはほぼ同じで、音像が前後した時の違和感はほとんど無くなりました。
エージングが進めばもっと自然になるでしょう。
デザインも性能もなかなか良かったサラウンドスピーカー。(自画自賛)
ユニットとターミナルを取り外して廃棄処分です。
お疲れさま。