透過式液晶プロジェクター
EH-TW4000

2016/10/21

ドルフィン(SONY VPH-D50QJ)を1997年に導入して約12年。
途中、修理したり交換したりしましたが、年月を感じさせない先進性と性能で今まで使用して来ました。
しかし、固定画素(液晶やDLP等)の性能向上は著しく、とうとうドルフィンに別れを告げる時が来ました。

そして、新たに導入したのがEPSON EH-TW4000です。
黒浮きは全く無いとは言えませんがオートアイリスを使わなくても気にならない程度ですし、それ以外(フォーカス・発色・諧調等)はドルフィンを超えているのは明らかです。
ドルフィンを降ろすかどうか迷いましたが、おそらく、全く使わなくなるだろうと思い、天井から降ろす事にしました。

技術力のあるインストーラー(設置・調整の専門家)に依頼すれば、ドルフィンも今より綺麗に映し出せると思うのですが、その費用で新品のプロジェクターが買えてしまいます。
これで、ドルフィンとはお別れです。

2009/04/04 TW4000いろいろ
2011/06/01 ランプ交換
2016/03/12 突然のお別れ

こんにちは TW4000
2009/01
TW4000は本体重量が約7.5Kgで箱を含んでも10Kgにもなりません。
アンプで例えれば軽量級の部類です。
一人で楽々運べます。
こちらは天吊り金具の箱。
思ったよりも大きくて重い。
そして高価。
もう少し安く出来るのではないかなぁ。
さっそく箱から取り出します。
おぉ、ブラックメタリックのボディが安っぽい。(笑)
レンズシフトダイヤルがガタガタしていて安っぽい。(笑)
拍子抜けするほど軽い。
黒系の艶有りはPS3で苦労しているので、あまり好きではありません。
ホコリが目立ち過ぎるからです。
ダークグレー系のボディカラーが欲しかったですね。
インターフェイス関係を見てみます。
HDMIが2系統、色差が1系統、ビデオが1系統、アナログRGBが1系統。
必要にして十分な数です。
私の環境ではHDMIしか使わないと思いますが、LDプレーヤーからS-Videoに直結して見てみたいですね。
天吊り金具ELPMB20。
値段のわりにチャチだなぁ。
天井用金具と本体用金具を分離したところ。
本体用金具を4mmネジ4本で取り付けます。
何しろ本体が軽いので、これで十分。
本体側には自由雲台(ボールジョイント)の様な物が付いていて、これを緩めれば上下方向、左右方向、回転方向の調整が一度に出来ます。
まぁ、簡単に言えば自由な方向にグリグリ動かせる訳です。
さっそく、天井用金具を天井に取り付けます。
ドルフィンと同じ位置に取り付けました。
でも、これは間違いです。
聡明なあなたなら、もうお分かりですね。
そう、TW4000の光軸(レンズの位置)はセンターではないのです。
本体を逆さま(天吊り)にした状態で、正面向って8cmほど右にずらさなければなりませんでした。

さて、本体を持ち上げて、差し込んで、ねじる。
2本の六角ネジで締め上げて取付完了です。
片手でヒョイと持ち上げてスポッ、グリッで完了、なんと簡単なんだ!
今までの苦労はいったい何だったのだ?

しかし、この後の調整はけっこう面倒でした。
金具の鉄板が薄く、しっかり固定してもグニュッと変形するのです。
スクリーンに投射しながら、レバーを緩めて表示位置を決め、レバーを締めると、微妙にズレるのです。
ズレを計算に入れつつレバーを締めなければならないので、何度かやり直して、やっと思った位置に納まりました。
天吊り完了。
投射距離はドルフィンと同じで大丈夫だろう(ズームもあるし)と思っていました。
電源ケーブルとHDMIケーブルを接続してBDソフトを再生します。
ケーブル類はそのままの長さで接続できました。
この位置でズームを使って16:9の画面を120インチ4:3スクリーンの左右一杯に投影できました。
ところが・・・。
アスペクト比4:3のソフトを再生して、ズームを使ってスクリーン一杯にしようとしてもズームの限界を超えてしまってスクリーン一杯に表示できません。
また、スクリーンに近過ぎると前面にある排気孔からの光漏れも目立つので、可能な限り後退させました。
ドルフィンよりも50cmほど後ろになりました。
これで、アスペクト比4:3のソフトも、ほぼ画面一杯に表示する事が出来ました。
また、正面からの光漏れも気にならなくなりました。
2回も取り付け直すなんて・・・もう少し慎重にしないとね。
パターンを表示させて、表示位置の確認とフォーカスの調整をします。
双眼鏡を使いながら約3分。
さっそくテレビ番組を見てみると・・・。
なるほど、液晶もここまで来たのか・・・と、画面に釘付けになってしまいました。
取付間違いが無ければ1時間と掛からない作業です。
全く追い込んでいないのに、いきなりびっくりするほど綺麗な画が出ました。
しかし、近付いて良く見るとレジズレが目立ちます。
「このズレ方はあんまりでないか?」と返品・クレームも考えていたのですが30分ほど経つと良くなっています。
温度変化による膨張収縮の影響が大きい様ですね。
まぁ、暖まれば安定するので問題ないのですが。
色々試してみて、現在の所、カラーモード「シアター」で色温度を7000Kから6500Kに変更しているだけで他は標準設定のまま、発色や諧調に関してはこれで十分です。
カラーモード「シアターブラック」に変えるとランプの明るさが暗くなり黒がより締まるのですが、私は突き抜けるような白ピークが好きなので「シアター」を常用しています。
オートアイリス「オフ」でも黒の沈み込みや諧調は申し分なく、黒浮きもほとんど気になりません。
BD・DVDソフトを再生した場合、フレーム補間と4-4プルダウンが選べるのですが、どちらも面白い効果で個人的にはフレーム補間が気に入っています。
両方同時には使えませんが(使えても意味が無い)フィルム的な動きが好きな人には4-4プルダウンがお薦めです。
ただし、フレーム補間の場合はソースを選ぶようで、BD等の質の良いソフトだと綺麗に滑らかに動くのですが、質の悪いソースやリミテッドアニメ(1/12コマ等)では演算が上手く行かないようで、ぼやけた感じになる場合があります。
「FPD Benchmark Software」でのチェックでは、発色・諧調・コントラストは秀逸で申し分ありません。
しかし、動きに関してはさすがに三管にはかなわず、ハンモックやロープもぼやけてしまいます。
ここでフレーム補間を「標準」にするとぼやけが半減してずいぶん見やすくなります。
ただフレーム補間も万能ではなく、自動車のナンバープレートで、動きが早くなる場面では追随出来なくなる時がありました。
動きに関しては三管との比較なので、厳しい評価になりがちです。
何を基準に持って来るか難しいところですね。
ドルフィンとの比較になりますが、動き以外のフォーカス・発色・色相・諧調等TW4000の圧勝。
特に肌色の艶めかしさは、液晶の色に関する心配を払拭しました。
黒浮きは、ほとんど個人差(気にするかしないか)のレベル。まず気になりません。
動きは「FPD Benchmark Software」の様な分かりやすいソフトでは目立ちますが映画や一般の放送では特に気になりません。
スクリーンに近付いてみると液晶特有の格子が分かりますが、視聴位置(3.5m)では全く気になりません。
気になったのは造りが安っぽいことです。特にレンズシフトダイヤルのガタはちょっと残念です。
ギリギリの予算で高画質化を追い込んで、それ以外には極力予算を掛けなかったのが良く分かります。
ある意味、潔いとも言えますが。
倍速駆動も実用化したばかりなので完全とはいえませんが1・2年後には完成された技術になるでしょう。

三管の良さは、ドットが無く、全黒が可能で、動画ボケが無い、の3点だと思いますが、最新の液晶は想像以上に向上していて、この3つの点でも問題にならない所まで来ているようです。
それ以外の点では、もはや三管を使う意味は無いのではないか?とTW4000を観賞しながら思いました。
もう一つ、重量50Kg超のプロジェクターが頭の上にある緊張感と圧迫感が無くなった事もメリットですね。
これを上げ下ろししなくて良くなったと思うと、気が楽になりました。(笑)