2004/12/08

私にとっての
第1回大分比較視聴会
1日目
なかなか大袈裟ですなぁ。

いやいや、私にとって大袈裟ではなく本当に得る物の多いOFF会でした。
大分の二大巨匠、takechanさんととんぼさん宅には是非ともお伺いしたいと思っていました。
お二人ともG90と言うハイエンド三管を使用しておられ、オーディオに関しても方向性の違いはあれ、かなり拘りを持っておられます。
やはり、良く調整されたG90の画を見てみないと本当の高画質を語れないと思いましたし、私が使用しているHTPCやローコストDVDプレーヤー、自作スピーカーの自己評価が正しいのかどうか、全く違う環境で試してみたかったのです。
1泊2日のハードスケジュールをお付き合い頂いたyamasatoさんtakechanさんoriさんとんぼさんにこの場を借りてお礼申し上げます。

2004年11月20日、yamasatoさんが午前9時前に拙宅に到着されました。
持参されたリンクプレーヤーと重量級HTPCを私の車に積み代えていざ大分へ出発。
大宰府インターから高速道路に乗り、鳥栖ジャンクションから大分へ。
拙宅から高速道路を使ってほぼ2時間で大分米良インターに到着。
昼食をとった後、takechanさんにインターまで迎えに来ていただきました。
takechanさん宅は閑静な住宅街の一角にありました。
玄関を入ってすぐ左に分厚い扉があり、その奥がAVルームでした。
広い!デカイ!暗い!!実際に見ると、その大きさに唖然。
明らかに個人の所有物の域を超えています。
また、スクリーン側に暗幕が張ってあるので暗くて大きさが分かりにくく映画館に入った気分です。
SONY TA-DA9000ESと言うフルデジタルアンプです。
takechanさんにアナログを断念させた音とはどういうものか、じっくり聴くことにします。
CDプレーヤーは私と同じVRDS-25XSですかバージョンアップはされてないそうです。
アナログはイコライザアンプとしてAurex SY-99のライン出力をDA9000ESに入れています。
中央にあるのはサラウンド用センタースピーカーSansuiSP-100i(かな?)。
左右の内側がソニーエスプリ、外側がスワン42(板厚42mmのスワン)。
これでもかと言うくらい重しを載せています。
このスワン42は引き取り手を捜しているそうです。惜しいなぁ。
はじめにSONY Esprit APM-6Monitorと言う昔(失礼)のスピーカーを聴きました。
少々埃っぽい音を想像していたのですが、とんでもない!
クリアでカチッとしているのにしっとりとした落ち着きがあります。
それでいて下から上まで十分に伸びていて「これ2ウェイですよね?」と聴き直したくらいです。
サブウーハーが鳴っているかと思うくらい迫力のある低音ですし、高音も詰まった感じが無くスーッと伸びています。
ただし、アンプもスピーカーも初めて聴くものばかりですから、このスピーカーの特性なのかアンプの影響が多いのかは今のところ分かりませんが、少なくともTA-DA9000ESの音質が良くなければこれだけの音は出ないでしょう。
次はスワン42です。
スワンってこんなに大きかったかなぁ。
ユニットが8cmに見えますが、あくまでも10cmのFE-108Sです。
APM-6Monitorと同じ条件で聴いたのですが、これがまったく違う音です。
なんだかエージングが終わっていないような、鳴らし始めのFEシリーズの音がします。
上も下もあまり伸びずにちょっとキンキンしています。
takechanさんによると最近は全く鳴らしていなかったので以前に比べると悪くなっているそうです。
また、全盛期の音を聴いたことのあるyamasatoさんは「以前は本当に良い音で鳴っていたのに使用しないとこんなに変わるものなのですね。」と感慨深げでした。
うーん、全盛の頃の音を聴きたかったなぁ。
さて、いよいよミニバックロードホーンNo26R(8cmBH)の試聴です。
私にとってはこれも重要な目的で、完全オリジナルのBHがどれほどの音を出すのか?
まったく違うシステムで意図した音が出るのか?他人様の評価はどうなのか?
私の設計思想や方向性は間違っていなかったのか?
つまり「井の中の蛙」になっていないか、私自身のチェックが目的だったのです。

音が出た瞬間「別のスピーカーが鳴ってる。」と思ってスピーカーに近づいたらミニBHが鳴っていました。
ゲゲッ、拙宅よりも良い音で鳴っている・・・。
VRDS-25XS→TA-DA9000ES→ミニBHと言うシンプルな構成です。
お二人からも「良い音で鳴っている。」とお褒めの言葉をもらいました。
なんだか肩の荷が下りたような気がしました。
スペアナで測定してもらうと、驚くほどフラット。
試聴位置にマイクをセットしたのでスピーカーとの距離は3m前後でしょうか。
40Hzから落ちているのはBHの特性としても、能率は低いですが8cm1発とは思えない周波数特性です。
誰よりも製作した本人が一番驚きました。
もっと驚いたのはツイーター無しで20kHzまで綺麗に出ていることです。
88ES-R恐るべし。
ただ、拙宅よりも良い音で鳴っているのが何とも複雑な気分ですね。
さぁ、いよいよ本命のアナログディスクです。
試聴スピーカーはソニーのエスプリ、88ES-Rだと壊れるかもしれないので止めときました。
プレーヤーは定番中の定番、ターンテーブルがTechnics SP-10MK3、トーンアームがTechnics EPA-100MK2です。
ベースは長岡仕様の積層合板。マニアの間ではこれしか無いってものですね。
叩いてもカチカチいうだけで共振も響きも全くありません。
なんとも凄いプレーヤーです。
カートリッジはこれ。
定番中の定番、と言いたい所ですが簡単に手に入りません。
カートリッジはVictor MC-L1000で、シェルが同じくPH-L1000。
この組み合わせは一般人にはなかなか入手困難な逸品です。
私もこのプレーヤーとカートリッジの組み合わせで聴くのはこれが初めてです。
で、聴いたレコードがこれ・・・笑ってはいけません。
中島みゆきの「私の声が聞こえますか」は初期のアルバムで、予算が無かったせいか?素直に録音されている名盤です。
このアルバムの最後の曲「時代」が私の比較試聴の定番になっています。
B面の最内周で左右のギターの違いや後半の二重録音によるデュエットをクリアにひずみ無く再生するのは結構難しいのです。
もちろん聴いたのはこれだけじゃ無いのですけどね。(笑)
L-1000→Aurex SY-99→(ライン)DA9000ESで聴く限りとても良い音で鳴っています。
歪感が無くクリアなのに立ち上がりや切れ込みも鋭い、これはプレーヤーやカートリッジに負う所が多いようですがDA9000ESもかなり頑張っていて、ピュアオーディオ用としても十分通用します。
次にDA9000ESの内臓EQの音を聴くためにMMの名カートリッジ シュアーV15タイプWをMM入力に直接入れた音を聴いてみました。
しかし、この音はいけません。ソニー自身が「オマケ」と認めているだけあってあまり良い音ではありません。
ライン入力がとても良いのですから、オマケ程度のEQアンプなど内蔵せずにオプションパーツとして別売りでよいからもっと高品質なEQアンプを造ってほしいですね。
フルデジタルのEQアンプを本気で造れば凄いのが出来そうなんですけどね。
次に待望の映像とサラウンドです。
天井に燦然と輝くG90!デカイ!!
部屋が広いので圧迫感は無いのですが、やはり大きいですね。
ただ、厚みはD50と大差無く、ペタッとした感じです。
濃いグレーの部分がD50と同じくらいの大きさです。
正面から見た所。
光の強さがD50の比ではありません。正視できないくらいまぶしい。
ガラガラと降りてくる180インチのマリブサウンドスクリーンにびっくり。
実際に見てみないと巨大さが実感できませんね。
拙宅のスクリーンは120インチですが180インチは120+60インチではありません。
180インチなのです。(笑)
つまり、120インチからはイメージ出来ない大きさと言うことなんです。
180インチで見る映像は120インチでは得られない圧倒的な支配力で迫ってきます。
さらに驚くことにG90は180インチに拡大しても隅々までフォーカスが合っており、明るさも十分。
白ピークのギラリと輝く映像も力強く再現しています。
溜息が出ますね、さすがハイエンド機です。
いよいよ視聴です。
まず、ハイビジョンを見せてもらいましたが、フォーカスの良さと解像度の高さに圧倒されます。
見慣れているつもりでしたが、ハイビジョンがこんなに綺麗に見えたのは初めてでした。

次にDVDの視聴です。
アニメ「イノセンス」の冒頭のシーン、少女アンドロイドかショットガンで撃たれるシーンまで。
これもまた綺麗。
HTPCを使用してWindowsの最高解像度で表示しているのですがカリカリした所が無く余裕で表示しています。
階調表現も豊かで細かい所まで良く見えます。
オープニングのアンドロイド製造場面では無機質なボディの表現が絶妙で人工皮膚を被せた時の違いが良く出ています。
また、オープニングのラスト、瞳のアップでは瞳の中の文字や数字が明瞭に読み取れます。

次は「ジャンヌダルク」です。
今では特に高画質と言うわけではありませんが比較視聴に良く使用しています。
冒頭の懺悔室でのジャンヌと牧師の会話シーン。
ジャンヌの睫毛がどれ位はっきり見えるか、瞳のウルウル感は?鉄格子の階調表現は?
いやはや、どれも申し分の無いものでした。
次元が違うとはこの事を言うのでしょうね。

さて、G90はRGBが繋げない状態でしたから持参したHTPCとV880は視聴できませんでしたが、yamasatoさんが持参したIO-DATA AVLP1/DVD(以下アーベル)は色差出力なので視聴することが出来ました。
絵が出た途端一同びっくり。
HTPCに負けず劣らず良い画質です。特にビデオ素材はアーベルの圧勝。
しかし、アーベルは1080iにすると16:9のみで4:3にできないのが残念です。
DVDは4:3のソフトもありますから。
実際の映像を見るまではV880やアーベルをG90に繋いだらボロが出ると思っていましたがとんでもない、ローコストDVDプレーヤー恐るべし。
私のV880も綺麗に映るかなぁ。とちょっと不安になりました。
後から気が付いたのですがV880は色差出力ができました。
サラウンドに関しても申し分の無いものでした。
拙宅はスピーカーマトリクスなので、どうしても出ない音があります。
特にサブウーハーからの出過ぎるくらいの重低音はまったく望めません。
DA9000ESは広いAVルームを充満させるだけのパワーをやすやすと出しました。
私が以前から抱いていたAVアンプに対する悪いイメージを一掃するに十分な音質です。
思えばソニーのAVアンプを導入したのがAVアンプに偏見を持つきっかけになったのですが、同じソニーのAVアンプでその偏見が無くなるとは何かの縁ですかね。

私はtakechanさん宅で早くも打ちのめされてしまいました。
takechanさんのシステム全貌。
なんとシンプルなのでしょう。
メインはDA9000ESとサブウーハー用のパワーアンプで完結しています。
暗幕を開けると懐かしい雑誌がびっしり。
広いっていいなぁ。

さて、次はoriさん宅です。
1日目はまだまだ続きます。
これよりoriさん宅です。
午後7時頃oriさん宅に到着。
完成して3ヶ月ほどと言う出来たてホヤホヤの15階建てマンションの15階。
大分駅がすぐ近くに見える絶好のロケーションで、外廊下から下界を見ると、さすがに股間がキュッと縮みます。(笑)
oriさんはローコストDVDの実力を知りたかったそうで、V880とアーベルを視聴することにしました。
その前に食事と言うことで徒歩1分の居酒屋へ。
飲み放題食い放題で3000円と言う安さと量の多さに驚きつつほろ酔い気分でマンションへ。
まずはオリジナルの視聴です。
映像はソニーDVP-S9000ES→D2001→LVP-2001。
音はカサノバ→マランツSM-17SA→B&W CDM-7SE。
いやはや驚きました。
驚いてばっかりだなぁ、と自分でもあきれますが驚きました。
私が今まで見た中で一番綺麗なS9000ES+LVP-2001です。
特にLVP-2001はつい最近専門家に調整してもらったそうで、これ以上無いと言うほど良い画を出していました。
私のD50は完全に負けてるよ、トホホ。
画も良いのですが音がまた良い。
癖が無くクリアで、とても心地好い音です。
oriさん曰く「自作スピーカーも良いけど私はインテリアに拘りたい。だからスピーカーやラックもデザインが良くないと・・・。」と言うことでした。
この意見には私も同感です。
メインのスピーカーはCDM-7SEを4台と同じシリーズのセンタースピーカー、それにサブウーハーはヤマハのYST-SW1000。
音の繋がりがとても自然で見かけの美しさに負けない良い音です。
さて、ローコストDVDプレーヤーの比較視聴です。
まずアーベルから。
色差をD2001に入れてLVP-2001へ。
解像度の違いもありますがDVP-S9000ESを凌駕していました。
恐るべしアーベル。
次に私のV880です。
アナログRGBをD2001入れてLVP-2001へ。
アーベルに比べると若干フォーカスが甘く色乗りも薄いようです。
画質に関してはアーベルに軍配が上がります。
音質はどちらもソコソコで厚みが無く押し出しが弱い感じです。
ただ、拙宅で聞いているときとずいぶん印象が違いました。
拙宅ではV880の光出力をVRDS-25XSのDACに入れて聴いていますが、もっと元気に鳴っています。
最後に私のローコストHTPCを接続したのですが周波数が合わず断念しました。

1日目はあっという間に終わり、明日に備えて就寝しました。
寝場所を提供してくださったoriさんに感謝しつつ夢うつつ。