EQアンプ
FIDELIX LEGGIERO

2016/11

フィデリックスと言うメーカーを知ったのは最近のことです。
ここにレジェーロと言うEQアンプがあります。
トーンアームがことのほか良かったので、EQアンプにも興味が湧いてきました。
しかし、EQアンプはエソテリックE-03を導入したばかりです。
E-03には満足しているし、頻繁に替えるのもいかがなものか・・・。
それに、もしもE-03より良かったら・・・。
あぁ、悩ましい。

とか何とか言いながら・・・導入してしまいました。
EQカーブがいろいろ替えられるのですが、私には必要ありません。
サブソニックフィルターとミュートスイッチは便利ですね。
リアパネル。
コネクタ等の意味が天板に書いてあるのですが文字を上下逆にしてくれた方が見やすいと思うんですよね。
バランス出力も付いていますが、メーカー曰く「どちらも一緒」だそうです。
グランド(アース)はバナナソケット(バナナのメス)ではなくネジ式の方が便利だと思います。
電源は外付けで一般のACアダプターのようですが、出力端子は特殊で専用になっています。
メーカーによると独自製作のローノイズ電源だそうです。
アースがバナナソケットなので、スピーカーケーブル用のバナナプラグにアースを挟んで使用することにしました。
ちょっと格好悪いけどワンタッチで外せるので便利です。
電源はケーブルが長めなのでEQアンプから離して設置しました。
洗浄 E-03と比較すると電源別とは言え、その小ささが分かりますね。
今回は手持ちのカートリッジを複数使用して比較してみることにしました。
左からDENON DL-103LCU、中央はメインで使用しているAT-OC9/VLTD、左は今回新たに導入したAT-ART7です。
まずはAT-OC9/VLTDから。
針圧2.0g、この針圧が一番良いようです。

まずはE-03で試聴。
いつもの聴き慣れた音、押し出しが強く、それでいてクリアで見通しが良い。

次にレジェーロに切り替えて再び試聴。
最初の瞬間は「押し出しが弱いかな?」と思ったのですが徐々に良くなってきました。
解像度が高く、クリアで締りが良い。
音像がピンポイントで微弱な音もはっきり聞こえます。

比較すると、E-03はレジェーロに比べて押し出しは良いが音像が太く、混濁気味。
ただし、これは比較した場合で、単独で聴いても分かりにくい程度です。
AT-ART7は空芯タイプのMCで、一度は使ってみたかったカートリッジです。
今回、頑張って導入しました。

AT-ART7は出力が低く0.12mVしかありません。
AT-OC9/VLTDが0.4mVですから1/3以下です。
アンプの音量も普段-20dBですが、AT-ART7をほぼ同じ音量にするには-10dBまで上げる必要があります。
さて、針圧1.8gで試聴。
引っ込んだひ弱い印象です。
音量を上げても繊細でひ弱な感じです。
しかし、時間が経つにつれてどんどん良くなって、分解能が高く見通しが良くクリアになりました。
ただし、押し出しと迫力はAT-OC9/VLTDに一歩譲ります。
エージングが進むと変化する可能性はありますね。

E-03では押し出しが強くなりますが繊細さや解像度が後退する感じです。
レジェーロで聴くとAT-ART7の良さが発揮されて、高解像でクリアでピンポイントでまったく混濁しません。
歪みも皆無で美音です。

しかし、テラーク版「1812」の大砲で一瞬音が途切れて無音になる時がありました。
E-03でもレジェーロでも同様なのでアンプがクリップしているようです。
聴感上は分からないのですがクリップするほどの重低音が出ているのかもしれません。
ただし、DL-103LCUやAT-OC9/VLTDではこの現象は起きません。
原因は不明です。
これはずいぶん前に購入したDENON DL-103LCUです。
標準的で、バランスが良く、解像度もそこそこあって、押し出しが良い。
60点主義の優等生と言ったところでしょうか。
針圧2.5gにて試聴。
DL-103LCUは明瞭で押し出しが良く図太い。
音像は太めですが聞き疲れしない音です。

E-03で聴くと太目だけど軽快で明るくトロピカルな音色です。
レジェーロでは多少ダイエットして音像が少し小さくなりますが特徴は同じ。

レジェーロはどのカートリッジでも余計な音がしない。
楽器一つ一つが明瞭に聞こえます。
しかしクールではなく美音です。

対してE-03はどっしりとした安定感があって、押し出しが強くなります。
ほんの少しですが余計な音が付きまとうようなところがあり、音像が太くなりがち。

ただし、これは若干誇張してあります。
実際はよーく聴き込まないと分からない程度です。

EQアンプとカートリッジの相性がこれほどとは思いませんでした。
しばらくの間、レジェーロとAT-ART7の組み合わせで色々聞いてみようと思います。
アンプをアナログに変えるまでは「大砲」は止めておきましょう。
なぜ、AT-ART7+「大砲」がクリップするんでしょうね?