アンプ遍歴

2016/10/22

DENON PMA-5001973頃
私がオーディオを意識して最初に購入したのはデンオン(デノン)のPMA−500と言う機種でした。
このアンプの音がその後の音に対する基準になったように思います。

高校生の頃、デンオンPMA−500と言うプリメインアンプを父から買ってもらいました。
たしか当時7万円くらいしたと思います。(定価75000円でした。)
父はもう少し安いPMA−300を薦めましたが一見して高級感が違い、頑として譲りませんでした。
子供には贅沢過ぎるアンプでしたが、このアンプのおかげでオーディオが趣味になったようなものです。
父もオーディオや音楽観賞には理解があり、アンプやスピーカーは良いにこした事はないという考えでした。
このアンプが良かったので結果的にアンプに拘らなくなったようです。

PMA−500は一度オーバーホールに出した事があり、長く使用しました。
どうも音が悪くなったような気がしてオーバーホールに出したのですが、トランジスタを30個くらい交換されていて、音質が良くなってびっくりした覚えがあります。
はっきり分る故障ならいざ知らず、じわじわと音質が悪くなると耳の方もある程度慣れてしまって分らなくなるんですね。
私の耳もあてにならないものです。
アンプで大幅に音質が変わると言うのがどうも納得できず、単に信号を増幅するだけなのだから聞いて分るほどの変化はないと思い込んでいました。
なぜそう思い込んでいたのか今となっては分りませんが、アンプを買い換えるまで音の入口(カートリッジ・ターンテーブル)と出口(スピーカー)を良くすれば音は良くなると思っていました。
ですから、もっぱらスピーカーの製作に励んでいました。

レーザーディスクで映画を見るようになって4チャンネルサラウンドを試したくなり、スピーカーマトリクスに挑戦しました。
しかし、スピーカーの能率が合っていないので上手くいきませんでした。
PMA−500もそろそろ時代遅れになった(と思った)のでドルビープロロジック対応のソニー製某AVアンプを購入しました。
年代が新しいので当然PMA−500よりも音は良いと思っていました。
しかし、あまりの音質の悪さにショックを受けましたがPMA−500は既に処分していてどうしようもありません。
オーディオアンプとAVアンプの違いはあっても、これほどアンプによって音質が違うとは思いませんでした。
次のアンプを買うまでは音楽を聴く機会が極端に減りました。
YAMAHA AX-2000
AVアンプと専用アンプの音質の差を知っていたはずなのにヤマハAX−2000と言うAVアンプに買い換えたのは、オーディオとビデオを統合したかったのとサラウンドプロセッサーを別にすれば音質は悪くならないのではないかと思ったからです。
予想通り音質はソニー製某AVアンプとAX−2000では雲泥の差でしたが、PMA−500には及びませんでした。
アンプによってここまで差が出てると言う事を実感して、オーディオ専用の良いアンプが欲しくなりました。
AVアンプは二度と購入したくありませんでしたね。
今は良いアンプもあるのでしょうが少なくとも同じ金額を出した場合は機能やチャンネル数が少ない分オーディオアンプが有利なはずです。
AVアンプに対する偏見である事は十分承知していますがAVアンプとの出会いがあまりにも悲惨だったので、この考えは簡単には変わらないでしょう。
現在もオーディオアンプを使用したスピーカーマトリクスでサラウンドを楽しんでいますが十分満足しています。

ともかく音の良いアンプが欲しい。しかし、どれが良いのか皆目見当が付きませんでした。
海外製品は何となく近寄り難いし国産品はこれと言った決め手がありません。
そんな時、アキュフェーズC−280Vと言うプリアンプが各方面で絶賛されていました。
辛口批評で有名な長岡鉄男氏すら「圧倒的高音質」と絶賛していたのです。
セパレートアンプはまったく考えていなかったのですが、真剣にセパレートアンプを考えるきっかけになりました。
アキュフェーズC-275
アキュフェーズと言うメーカー自体よく知らず、以前は海外メーカーとばかり思っていました。
音の良いアンプが欲しいと言ってもC−280Vはとても買えない金額でしたし、これにパワーアンプを加えたら、いよいよ買えなくなります。
C−275が発売されたのは、それから5年後の事でした。
C−280VやC−290の良い所を採り入れていて、金額も何とか手が届く範囲でした。
パワーアンプは純A級のA−20が何とか購入可能でした。
たかだか20Wのパワーで大丈夫だろうかと不安はありましたが、D−55の能率の高さが幸いしてか全く問アキュフェーズA-20題ありませんでした。
かなり無理をして買ったのですが、あまりの音の良さに感激してうれし涙が出て来ました。
D−55で気になっていた中高音のトゲトゲしが無くなり、艶やかになったのには本当に驚きました。
なるほど、アンプが原因だったのです。
もちろん、もっと良いアンプは沢山あるでしょうが、それまでが良くなかったので物凄い差を感じた訳です。

A−20の音質には満足していたのですが、20Wと言う出力が気になっていました。
と言うのも、D−55を満足に鳴らすには200Wは必要だと聞いたからです。
音楽のピークパワーは瞬間的に数百W出ていて、20W程度ではとてもカバー出来ていないので本来の音は出ていないとのことです。
特にアナログディスクではピークパワーはCDよりも必要だと言うのです。
アキュフェーズP-500L
そう言われると気になって仕方がありません。
A−50と言うA−20の兄貴分があるのですが、とても買える金額ではありませんし、物凄い電気食いなのでとても無理です。
いろいろ考えた末、オークションに出ていたP−500Lと言うパワーアンプを購入しました。
A−20から一世代前のデザインでサイドウッドが付いていて、個人的には好きなデザインです。
さっそくD−55に接続して試聴しました。
A−20に比べて低音が豊で、いかにもハイパワーと言った感じです。
ただ、圧倒的なパワー感と言うのはありません。と言うより、A−20が十分パワフルなのです。
全体的にA−20の方が高音質だと思いましたが、逆に年代物にも関わらず十分な高音質を保っているP−500Lに感心しました。
アキュフェーズはなかなか凄いメーカーです。
なお、P−500Lが故障したので修理に出したら以前よりも音が良くなっていました。
故障ヶ所以外の劣化した部品も交換したそうです。
なるほど。

2005/04現在、D−55はA−20でドライブして、P−500Lはスーパーウーハー用として使用しています。
ちょっともったいないですね。
でも、映画観賞の時は地を這うような低音が必要でP−500Lは余裕で再生してくれます。
予算無視なら優秀なAVプリもありますが、可能な範囲でオーディオを優先してビジュアルにも対応させようと思うと、スピーカーマトリクスは有力な選択肢だと思います。
今のところ満足していますから、しばらくはこの組合わせを変更する事はないでしょう。
ソニーTA-DA7000ES
2005/12
「今のところ満足していますから、しばらくはこの組合わせを変更する事はないでしょう。」
何てことを言っていたら。
とうとうアンプを交換する時が来ました。
それは、ソニーTA-DA9000ESと言うAVアンプを聴いたのがきっかけでした。
このフルデジタルアンプの音は今まで経験した事が無い画期的な音質でした。
悩んだ末、TA-DA9000ESの廉価版のTA-DA7000ESを購入しました。
この実売20万円以下のデジタルAVアンプは「AVアンプの音質はオーディオアンプにはかなわない。」「特にソニーのAVアンプはボロ。」と言う私の思い込みを見事なまでに打ち砕いたのです。
アナログディスクもCDも好みの音で再生してくれますし、サラウンドはスピーカーマトリクスの比ではありません。
今までの考えを完全に覆されてしまいました。
加えて、SW用にフライングモールのDAD-M100proと言うデジタルパワーアンプを導入したのですが小さくて軽く、消費電力もわずかなのにP-500Lと同等のパワーを発揮します。
デジタルアンプに対する認識を新たにしました。

2006/08C.E.C PH53
フォノイコライザーアンプを購入しました。
それまではC275のEQアンプを利用していたのですが、プリアンプをEQアンプ単体として使用するのは無駄が多いような気がしていたのです。
そこで、C.E.CのPH53と言うEQアンプを購入しました。
実売価格5万円強ですが、なかなかの優れ物でC275のEQユニット(10万円)を軽く越えてしまいました。
ただし、カートリッジからの信号をバランス接続でPH53に入力しなければならず、トーンアームのケーブルを交換しなければなりませんでした。
それでも、手間を掛けた甲斐は十分ありました。
C275はラックから外され、とうとうアキュフエーズはすべて無くなりました。
なお、PH53はデジタルアンプではありませんが電源はスイッチング電源を使用しています。
ちょっと前まで「スイッチング電源なんて・・・」と言っていたのが懐かしい。

2016/04

フォノイコライザーアンプを買い替えました。エソテリックE-03
エソテリックのE-03です。
そろそろ長く使っても不満が出ないちゃんとしたものが欲しくなって、いろいろ調べましたが、どうもピンと来ない。
エソテリックからフォノイコが出ているのは、調べるうちに知りました。
評判を調べてもなかなか出てきません。
使っている人が少ないようです。
使っている人が少ないのが魅力で、エソテリックというブランド魅力的でした。
購入するまで音はまったく聞いていません。
いわゆるジャケ買いというやつです。
その結果は・・・大正解!

2016/04

とうとうAVアンプを買い替えました。
DA7000ESはHDMIに対応していない旧タイプのアンプです。SC-LX901
新しい規格にも対応している音の良いAVアンプを導入したい。
しかし、AVアンプでピュアオーディオは可能だろうか?
当初、フロント2chはオーディオアンプを使おうと考えていました。
オーディオアンプとAVアンプの組み合わせで行こうと思っていました。
しかし、パイオニアSC-LX89の音質がすこぶる良いらしい。
とりあえずSC-LX89を導入して音質を確認したうえでオーディオアンプを検討することにしました。
実際にLX89の音を聞いてみるとDA7000ESは確実に上回っていて、このまましばらくAVアンプのみで使うことにしました。

2016/09

それから半年、新型AVレシーバーSC-LX901が発売されました。
なぜレシーバーかと言うとAM・FMラジオが付いているからです。
ラジオを付けたのにアナログマルチ入力は無くなっていました。
少々迷ったのですが、更なる高音質を期待して買い替えることにしました。
OPPO BDP105DJPからの信号はHDNIのみですが、LX89を大幅に上回る高音質でした。
音だけではなく画質も良くなっています。
これは大正解でした。
オーディオは2chだけではなく、SACDマルチやBDサラウンドオーディオも多くなっているので、マルチ対応のサラウンドアンプで鳴らすのが多くなってくるでしょう。

音の傾向はずいぶん変わりました。
クリアでナチュラルな音、今の音を一言で表現するとこうなりますね。