トーンアームを再び交換

2016/11/07

オーディオテクニカAT1503Vaから
フィデリックス0SideForceに交換する

フィデリックスと言うメーカーは存在すら知りませんでした。
0SideForceを初めて見たのは「analog」誌53号でした。
そして、定期的にお邪魔する竹男さんのホームページを見ると、このトーンアームを購入されていました。
アナログマエストロの竹男さんが購入されているという事は・・・これは良いかも。
結果、良かった!

「analog」誌53号の評価では可もなく不可もなくと言った感じで、特に興味を引くものではありませんでした。
ところが、「無線と実験」2016/11月号では絶賛されています。
一部を引用すると
「これまでに体験したことのない、まさに異次元と言える超高音質迫真音場に度肝を抜かれた・・・」
「聴きなれたレコードにこんなに多くの情報が詰め込まれていたのかと驚いた・・・」
プロの評論家がこれだけ掛け値なしで褒めているのですから、俄然興味が湧いてきました。
まったく意識していないメーカーだったのですが両誌に広告も載せてあり、古くからあるメーカーのようです。
問い合わせると、在庫はあるのですぐに送れます、とのことでしたから即注文しました。
11/02、注文していたトーンアームが届きました。
思ったより小さな箱です。
ぎりぎりに詰め込んであって、緩衝材も入っていません。
アームを固定している木製のベースが箱潰れから守っているようです。
これで大丈夫なんだなぁと、ある意味新鮮です。
箱から出したところ。
ヘッドシェルとケーブル、針先クリーナーが付属しています。
なんだか得した気分。
オーディオテクニカっぽいピンコネクタですがメーカーは不明です。
日曜大工屋さんで売っていそうなC形クランプ。
これでナットを挟み込むらしい・・・。
SaSuPaと言う針先クリーナー。
白い極細毛と黒い粘着性のところで完璧なクリーニングが可能だそうです。
これが一部で話題の密着ヘッドシェル。
その名も「MITCHAKU」、そのまんまやないか。(笑)
全体の形はオーディオテクニカの18gに似ています。
上下のピンが微妙にずれていて、中心を貫通しているピンを支点にして前後に動くようになっています。
ですから、ねじ込んでいくと上下のピンに均等に力が掛かり、中心のピンに力が集中してアームに密着するという具合です。
試しにアームに取り付けたところピタッとくっついて全くガタが発生しませんでした。
このシェルだけでも音質改善に効きそうです。
カウンターウエイト(メインウエイト)。
仕上げはけっこう荒削りな感じです。
切りっぱなしと言ったところでしょうか。
加工しにくい種類のステンレスを使用しているという事なので、こんなもんでしょう。
アームの全体像。
インサイドフォースキャンセラー等が無いので、とてもシンブルです。
全体的に荒削りな感じですね。
オーバーハングではないのでアームも短くなっています。
基本的に1点支持で、ふらつきを無くすために支点の横にウエイトを付けてガタが出ないようにしてあります。
つまり片方に傾いた状態ですね。
ヤマハ純正のトーンアームはボールベアリングで上下左右の4点支持でしたが、それが良くないそうです。
アームリフターは山本音響工芸製で、これは私も使用しているのですがレバーを上下するとゴリゴリと嫌な感触があるで、あまり好みではありません。
しかし、これしかないんですよねぇ。
使っているうちにスムーズになるのかなぁ。
ベースの取り付けナットが異常に大きい。
うまく収まるか心配です。
ヘッドシェルとベースプレートを取り付けた全体像。
見慣れたせいか、だんだん格好よく見えてきました。
どんな音が出るか楽しみです。
これはヤマハの純正オプションアームYSA-2です。
この解説書に、トラッキングエラーよりもアームを曲げることによる揺らぎの方が問題で、音質的にはピュアストレートが良い、と書いてありました。
A&Pという通販店でYSA-2の不良品をつかまされてから、中古のトーンアームはリスクが大きすぎると考えるようになりました。
取り替えるなら新品という事で、オーディオテクニカのAT1503-3aを導入しました。
その結果、大幅に音質向上して満足していますが、やはりピュアストレートアームに対する興味は消えませんでした。

見た目はYSA-2の方が美しいですね。
11/05
ヤフーオークションに出品してある汎用ベースを購入しました。
FR-64,WE-308N等に使用できるものです。
0SideForceは上記アームと互換性があるという事なので、このベースを選びました。
裏にはザクリがあって、取り付けナットとGT2000の取り付け穴が干渉しないようになっています。
ここでアーム長の比較をしてみます。
純正アームは直線で約20cm。
AT1503Vaもほぼ同じ。
0SideForceは16cmとかなり短く出来ています。
仮設置したところ。
アームを目いっぱいプラッタに近づけて、何とか既定の数値に収まりました。
しかし、取り付けナットが巨大で、このままでは本体の穴を広げないと入りません。
ナットが巨大すぎて、相当大きな穴をあけることになり、ベースからはみ出してしまいます。
そこで、日曜大工センターを回って、厚さが9mm以下のナットを探したのですがありませんでした。
30mmのナットは建設部材ですから、厚さ9mm以下となると無いようです。
仕方がないのでディスクグラインダーでナット自体を切ることにしました。
輪切りにしたナット。結構大変でした。
ナットを輪切りにするなんて初めてです。
薄い方(約9mm)を使用します。
メーカーさんには最初から薄いナットを付属してほしいですね。
何とかディスクグラインダーでカットできましたが、据え置き型の鉄工用カッターを使った方が安全です。
鉄工屋さんにお願いした方が無難ですね。
これでベースのザクリからナットがはみ出さずに固定することができました。
付属のプレートはアームの位置が高くなりすぎるので付けませんでした。
アームを取り付けて、高さ調整をして完了。
インサイドフォーキャンセラーなどの微調整は不要ですから比較的簡単です。
1点支持なので、アームを移動するたびにカタカタと音がします。
理由を知らないと単なるガタだと思うでしょうね。
まずはヘッドシェルを交換せずに試聴。
一聴して低音だけではなく全ての音域でスカッと見通しが良くなりました。
遠くの楽器がはっきり聞き取れるようになりました。
これはいい。

AT1503Vaのアームフォルダが残っているのはご愛敬。
カートリッジはそのままで、密着ヘッドシェルに交換します。
ネジは付属のものを使用します。
貫通型なので比較的簡単に交換できました。
針圧を調整して試聴します。
このトーンアームは密着ヘッドシェルと組み合わせることにより真価を発揮するようです。
音の傾向はAT1503Vaと同じなのですが、見通しや立ち上がり、微小な音まで一音一音がはっきり聞こえます。
レコードの外周から内周まで、歪みっぽさは全くなく低音の安定感と解像度は素晴らしい。
高音もハイハットやトライアングルがさっと出て、すっと消える。
他の音に振られることもなく、それぞれの楽器がちゃんと独立して鳴っています。
AT1503Vaも相当頑張っていたのですが、この音を聞いたら戻れませんね。
トーンアームだけが理由ではないでしょうが、素直で耳に優しくトゲトゲしさは全くありません。

竹男さんのHPを見ていなかったら、無線と実験を見ていなかったら、購入していなかったかもしれません。
きっかけと言うのは不思議なものです。